オファーレター

最終面接から数日が経ち、転職エージェント経由でオファーレターが届きました。オファーレターとはいわゆる採用通知のことで、職務内容、勤務地、ジョブグレード、標準報酬額などが記載されているものです。報酬は希望通りではありませんでしたが、その他の条件に納得した私は迷わずオファーを受諾しました。特に職務内容が現職とほぼ変わらないこと、勤務地が変わらないことも決め手となりました。オファーレターの条件に納得できない時は採用を辞退することも可能ですが、当時の私にそんな余裕はまったくありません。私はオファーを受諾し、外資系化学メーカーへの転職が正式に決まりました。
その際転職エージェントが、採用可否の分かれ目になったポイントを教えてくれました。それは、役員面接で私が受けた質問「自分の考えが会社の指示と違うとき、どのように行動したか?」でした。
この質問に対して私のように「まず上司に自分の意見を言う」と回答すると、日系の会社はほぼ100%不採用になるそうです。逆に外資系の場合は、自分の意見を 言わない奴は存在価値が無いとみなされ、不採用になるそうです。「正論ばかり言って上司に従わない」と言われて放出リストに載せられた私でも、会社によってはまったく逆の評価になるということです。
この話を聞き、今まで前職でうまくいかなかった理由、日系の会社への転職がうまくいかなかった理由が分かったような気がしました。